師走歌会【令和二年】

明けましておめでとうございます!
昨年末の厳しい寒波に心配された初日の出は、思いの外厳かに晴れやかに上り、終息の
見えない疫禍を除けばまずまずの年明けとなりました!
去年にも増してより自分を見つめ直す機会が与えられたことを幸運として、どうすれば
一人の人間としてお役に立てるのか、何をすれば自分を楽しませられるのか、ぶれるこ
となく一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

昨年の師走歌会は残念ながら中止となりましたが、1月は細心の注意を払い開催する予
定です。悶々と遣り場のない思いを抱えていらっしゃる方、短歌は難しいものではなく
心を開き、そして自由に遊ばせることのできる素晴らしい文芸です!興味のある方は
是非ご一報下さい!!

<12月号誌上より>

・コロナ禍に訪へばマスクに会釈せる美容師活けし萩の方より(金丸満智子)

・祇王寺の炭火に寄りて咳き込みし人の背にふと縁思ひぬ(井口慎子)

・シャリシャリとりんごを喰めば深秋の丘渡りゆく風の涼しく(山本浩子)

・雲の端に形作るや鰯雲なだりに白き風の吹き初む(中川りゅう)

・あたたかく背流しくるる人のゐて涙の頰をひそかにぬぐふ(中川寿子)

・一輪車操るすがた得意げにみせる幼の汗たのもしく(児島靖子)

・母の読むはなし覚えてせがむ子のグリム童話に眠りおちたり(後藤まゆみ)

・しなやかに疾風もかはす萩の枝の花あまりにももろくこばれむ(中世古悦子)

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