神無月歌会【令和二年】

今年も余すところ2ヶ月となりました。
コロナ感染が世界を震撼させたのは3月。以後振り回されて8ヶ月が過ぎ、終息の見えぬまま不自由を強いられています。悲観的になればどんどん辛くなりますが、新しいことに取り組める絶好のチャンスでもあります。
我家では実益を兼ね野菜作りに取り組んでいます。夏は胡瓜、茄子、ピーマン、オクラ、トマト等、朝採り野菜が食卓に並び夏バテ知らずでした。今やすっかりはまっています。そうそう、今日は美味しそうなさつま芋を50本掘り上げ大満足です!冬野菜も青々と実り始めています。多分こんな時こそできる事がきっとある筈です!

今月の支部会は、秋晴れのよい日和となり、コロナ禍でなければ秋空吟行も実現できたことでしょう。持参下さる詠草も少しずつ増え、新しい気付きに盛り上がる事しきりです。

<9月号誌上より>

・梅雨くもり羽ふり降りし鴉らの地蔵お前にこゑをつつしむ(金丸満智子)

・瓜切りし残り香さやけき流しもと梅雨明け近き窓あかりあり(井口慎子)

・ひたむきに生きし証を絵に留め画学生らは戦地にて果つ(山本浩子)

・穂の出づる青田に風の渡りつつ稔りを兆す祓ひとならむ(中川りゅう)

・雨あとの夏の日差に青榊もとめし店をかろやかに出づ(中川寿子)

・土手を行く我の額に飛びまどふゆすりか払う目に青田見ゆ(児島靖子)

・夕陽うけ田返す人の傍らにふはり降りきて鷺らはゐたり(後藤まゆみ)

・あでやかなるままに散りにし野牡丹の紫土に納まりがたし(中世古悦子)

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