今年も余すところひと月となりました。年を追うごとに月日の過ぎるのが早くなるように思われます。この言葉は随分以前よりご年配の方から何度も聞かされたように思います。改めて自分も年をとったのだなと実感の日々です。
今月の歌会はご家庭の事情や風邪の方など残念ながら中止となりました。
今年は記録的豪雨、変則的な台風、酷暑等々自然の脅威の前にじっと耐えるのみの一年となりました。そして誌上のお歌にも行き場のない憤りがあふれ出ていたように思います。
新青虹11月号より、耐え難い暑さを吹き飛ばすような切り口で詠まれたお歌を紹介致します。
・指つよく研ぎて胡瓜に試す刃の暑さに倦みし気に適ひたり
・出刃薄刃とぎ丁々と試す刃の音は朝顔の窓にひびけり
(金丸満智子 作)
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