神無月歌会

歌は先づ写実からといわれますが、それが単なる説明であっては何の趣もありません。作る人の詩情が含まれて初めて読む人の心に響く歌となります。

絵画的表現、音楽的表現などに留意してみるのも良いでしょう!

新青虹十月号より、写実表現の奥にある作者の言葉では言い尽くせない想いを味わって下さい。

・渦巻きて濁り水ゆくふるさとの岸の胡桃は実をつけにけり(富松和子 作)

・耳元の白髪染めにし明るさにガラス風鈴よく響くなり(上田弘子 作)

・零になるまでを限りに鳴きとほす蝉かと庖丁磨ぎつつ想ふ(山崎貞子 作)

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